君から僕が消えるまで
【期末テスト】
「おっはよ~☆」
「おはよっ」
健一は未来と顔を合わせて微笑んだ。
今日も彼女は遅刻ギリギリである。
「みんな真面目に勉強してるね~」
彼女はガタガタと腰を降ろす。
今日はテスト三日前なのだ。
「おっ!!健チャンも教科書読んでるんだぁ~」
「まぁ…形だけだけどな…テスト三日前だし…」
今回は入学してから一年生にとって初めてのテストだ。
だてにも進学校だけあって、みんな中学よりは気合いが入っている人ばかりだ。
「でも健チャン転校生なのに公立の進学校に入学したんだから…頭よかったんでしょ?」
「そんなんでもないよ…東京でも塾行ってたから…そこのおかげ、今は行ってないし」
「ふ~ん…そうなんだぁ~」