君から僕が消えるまで


すると先生が教室に入って来た。


「はい、号令!!」


「あっ…―起立」


正直さっき斎藤が話しかけてくれて安心した。


何故彼女はあんな顔したのだろう。


何か気に触る事言ったのかもしれない…。



「女子って難しい…」


「なぁ…」


健一と岡田は休み時間机にうつ伏せてぼやき合っていた。



彼女はテスト三日前だけあって、沢山のクラスメイトに囲まれて、問題を教えていた。



「はぁ…難しいな…」


「なぁ…中村、それ未来チャンの事?テストの事?」



「ど―っちもっ!!」



そうして俺達は悪夢のテストを迎えるのだった。




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