君から僕が消えるまで
全一学年生徒数280名全七組40人制。
その中の上位三十名の名前が廊下に張り出されていた。
健一が朝来た時にはもう掲示板の前は人だらけだった。
「えっと―…」
自分の名前を探して見るが見つからなかった。
中学の頃は最低二十番代に名前があった物だが…
今は学校のレベルも、自分の頭も、やる気も違かった。
しかし、一番に目についてのが…。
【一番・三組・鈴木未来】
周りの会話を聞くと彼女の名前ばかりが聞こえてくる。
「中村、おはよう」
「あ…斎藤おはよう」
振り返ると斎藤がまたいつもの微笑みを口元に浮かべて立っていた。