君から僕が消えるまで


「やっぱ鈴木さん一番だったね…」


「でも、斎藤だって二番じゃないか!!凄いよ…俺なんか…」


「ありがとう」


すると彼の背後から女の子が話しかけて来た。



「圭吾君…おしかったねぇ…」


健一はピンと来た、この子はこの前斎藤と帰ってた彼女…たしか―


「うん。まぁ…予想はしてたけど…やっぱり駄目だったみたいだ…恵美もおしかったね」


「そんな事ないよ…次は絶対~圭吾君が一位だよ?…恵美はいつも圭吾君の後ろで良いの…」


彼女は黒い前髪を可愛らしいピンで斜めに止めて、髪は肩まで切りそろえている。


肌は雪のように真っ白で垂れ目。


猫なで声のような可愛らしい声で、いかにも彼氏に尽くす癒やし系だ。



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