君から僕が消えるまで
先生がテスト結果を返し始める。
みんなそれぞれ、喜んだり青ざめたり…
その中で健一は一人ため息をついていた。
【三組・中村健一・クラス順位25/40・学年順位172/280】
そこまで悪くもないが絶対良くもない。
こんな順位初めてだった…
―父さん…何て言うかな。まぁ見せた事ないけど…。
「なぁ…中村、ど…どう?元気~?」
珍しく声をうわずらせ、岡田が近ずいて来る。
「死んだけど…?」
ふてくされて健一が言うと岡田は顔をパッと明るくした。
「そっか~うん、そ~だよな~。よしじゃあ見せろ!!」
「は!?馬鹿…嫌だよ!!」
「い~じゃんい~じゃん、誰にも言わねぇし」
岡田はするりと紙を抜き取ると目を通した。