君から僕が消えるまで


「ばっばっ…バカ野郎!!裏切りやがって!!」


「は?」


「いいじゃね~かよ…!!」


「ぜんぜん良くねぇよ」


そして健一も岡田の紙に目を通した。


【岡田康広・39/40】

「…何て言うか…まぁ、元気だせよ。」

「そんな寂しい目で俺を見るな―!!」


「見てない見てない」


すると岡田はふざけるのを止め、健一の前に腰を下ろす。



「朝の掲示板見たか?」


「見たけど…?」


「一位はやっぱ未来チャンで…二位が斎藤、三位が藤原…斎藤の彼女だろ?何かやばいらしいぞ」


「は?何がヤバイんだよ…」


辺りを見回すと、岡田は人気のないベランダに健一を連れ込む。



「何か…俺のダチの情報なんだけどさぁ…本当かわからないから信じるなよ?」

「あ…あぁ。」


すると岡田は健一に耳打ちする。


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