君から僕が消えるまで
何だか話が話のあとだと顔が見ずらい。
「もう少しで夏休みだな…」
ぽつりと斎藤が呟く。
「夏休み…かぁ」
その時唐突に2つの声が大きく響いた。
「夏休みだよ―!!!」
驚いて三人は振り返った。
「何男三人でたそがれてんのよ!!」
「別に…結衣チャン!!そ~ゆ~わけじゃ…」
岡田は何を焦っているのか結衣に弁解を繰り返す。
すると未来が健一と斎藤の間に入って来た。
「夏休み…未来、みんなで花火がしたいなぁ…♪」
「花火…?」
「花火!!」
「花火かぁ~☆」
岡田と健一と結衣は声を揃えた。
「俺、いいとこ知ってるんだけど…」
斎藤が以外にも声を上げたのだ。
そうして、俺達の夏休みは幕を上げた。