君から僕が消えるまで

「でもぉ…さっきのとか…あれは何?」

「何か恵美チャン体弱いみたい…だから気を使ってあげないと」

未来が言っても、結衣は何故か不機嫌だった。



今俺達は夏休み真っ盛り、斉藤がいい所あるって言ったからそこに泊まれば料金もただで海も近い!!

…って事で来てみたら藤原さんの知人の家だったらしい。


それで俺達は六人で一泊二日の旅行と言うわけだ。



予定は案外早く決まったものの、ほとんど何も言わず出て来た。



友達の家、明日帰るとだけ残せば父親は許してしまう。


違う。


俺に何の興味も関心もないんだ…


だから俺がどこに行ってようと、何をしてようと…


きっと父親には関係ない。
仕事の事しか頭にないのだ。


< 80 / 81 >

この作品をシェア

pagetop