君から僕が消えるまで
「未来~お疲れ様ぁ」

「結衣!ありがとっ」

教室中の視線が一気に彼女に集まっている。


ーどうか、話しかけて来ませんように…

「あぁー!?もう窓際の席取られちゃってるのー!?」


ーぎゃー!?来た。はい。すみません。



「どうかしたの?」
「うん…窓際座りたかったな~って思ってたのに…」


ーもう居ます、お願い諦めてください。

「ふ~ん…じゃあ変わってもらえばぁ?」


ー何を言い出すんだ…あの小娘は…。


「ん~良いかなぁ?」


ー嫌、良くないですから。残念。

俺はただ彼女達に背を向けほうづえを付き視線をそらし聞いていないふりをした。


彼女はどんどん迫って来ている。


ーお願いだから…帰ってください。


この時から俺の望んだ夢の静かな学園ライフは早くもジ・エンドを迎えた。
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