20歳、孤独。
みんなが最初の赤チャンは男か女かで盛り上がってる時に
私はそっとユカの隣に移動した。
「ユカ本当におめでとう。私も応援するからね!」
「・・・アオ、ありがとう。このネイルもね、お姉さんが妊娠祝いにってしてくれたんだよぉ」
またユカが嬉しそうに両手を私に見せてきた。
本当に、綺麗。
「・・・見せて」
ユカの手をもってジェルでコーティングされている爪を触りながら聞く。
「このさ、単なるラメでもなくて、パウダーでもなくてキラキラしてるのはなんなの?」
「あー!これはホログラムって言うんだよぉ。綺麗でしょ?」
「綺麗・・・光に当たるとオーロラみたい・・・」
今のユカにピッタリだと思った。
見た目は今までと何一つ変わらないのに、優しさと温かさに満ち溢れてて急に大人びて見える。
ピンクのホログラムのジェルネイル。