隣の星の新くん




…………た



………………らたっ!



目を開けると颯が覗きこんでいて、あまりの近さに飛び起きそうになった



やばい



もう少しで男同士でちゅーなんてことに



想像しただけでオエってなる



「ぐっすりだなっ!そろそろ昼行くべ」



颯はぴょんっと飛び跳ねてスキップしてる



起き上がると、颯に続いて後ろを歩く



「なぁなぁ!」



颯はにこやかに振り返り、俺に顔を近づける



ちょっとフラッシュバック



反射的に顔を背けてしまった



ちょっとトラウマになったっぽい



「俺、マオちゃんに会ってみたい!」



意味不明に颯が騒ぎ出した



「だって、だってさぁ!モテる新をこんなんにしちゃう子なんだもん!見てみたいよぉー!!」



いやいや、モテないです



秘かにつっこみを入れながら、颯の暴走がおさまるのを待つ



「俺、次の土日暇だよ?」



・・・・・・・・・



ダメだ



颯お得意の一人相談、一人決定が始まってる




「よしっ!日曜にご飯食べに行こう!そうしよう!!」













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