隣の星の新くん
新たな嘘への知識を頭に入れると、眠りについた
暗い室内でぼんやりと考える
今日の真緒のことを
何か様子が変だった
自覚がないようだったけど
昔から、真緒は真っ直ぐで人のことばかり考えて自分のことは後回しにする
真っ直ぐで言いたいことを言うのに、自分のことに関しては溜め込む
いつも傍にいたから、爆発する前に何らかの形で発散させてきたけど、いつも傍にいない今、それも難しい
芯がすべきことだけど、芯はどこか鈍感だから
それに今回は芯のことかもしれない
他のことははっきり言うくせに、大事なことは言えないから周りは気づかないんだよ
真緒のいいところでも、悪いところでもある
一番近くにいられない自分に苛立ちながら、無理やり目を閉じる
考えたって仕方のない"もし"話が脳内を駆け巡った
考えるのが嫌になって、考えるのを止めて眠りについた
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