隣の星の新くん




「アラタっ!!」



興奮して大声が部屋中にこだまする



塊はびくりと動いて、人型に変わる



中身はあたしの予想通りだった



まだ眠そうな目を擦りながら、少し長めの黒髪があちこちに跳ねてる



興奮も絶頂に達したあたしは、アラタをぎゅっと抱きしめた



「何で?何でここにいるのっ!?」



アラタの胸の中はあったかい



とくん



とくん



と、優しく胸が上下してる



アラタは寝ぼけながらも少し笑うと、



「俺の家でもあるって」



とあたしの頭に触れた



「そうだけど…、いっつも帰ってこないじゃんか」



「毎日会ってるだろ」



「…ちろっとね」



拗ねたようにそっぽ向くあたしを見て、アラタは苦笑い










.
< 3 / 88 >

この作品をシェア

pagetop