隣の星の新くん
「アラタっ!!」
興奮して大声が部屋中にこだまする
塊はびくりと動いて、人型に変わる
中身はあたしの予想通りだった
まだ眠そうな目を擦りながら、少し長めの黒髪があちこちに跳ねてる
興奮も絶頂に達したあたしは、アラタをぎゅっと抱きしめた
「何で?何でここにいるのっ!?」
アラタの胸の中はあったかい
とくん
とくん
と、優しく胸が上下してる
アラタは寝ぼけながらも少し笑うと、
「俺の家でもあるって」
とあたしの頭に触れた
「そうだけど…、いっつも帰ってこないじゃんか」
「毎日会ってるだろ」
「…ちろっとね」
拗ねたようにそっぽ向くあたしを見て、アラタは苦笑い
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