隣の星の新くん




きょんちゃんが真面目な顔してしまったら、何が何でも話を聞くということで、こうなってしまったら諦めるしかない



現にきょんちゃんにしてはかなり我慢した方だと思ったし



芯のことも、芯のお母さんのことも、アラタのことも、あたしにとってみればトップシークレットなわけで



話すつもりはなかった



だけど隠すのが下手なのも承知だから、きょんちゃんにはバレてたはず



なのに、今の今まで何も聞いてこなかったのは、きょんちゃんが我慢してくれてたんだ



それに甘えて何も話さなかった



「今日家に来てくれる?」



あたしのお誘いに、きょんちゃんは勢いよく頷いた



それから家にくるまで、きょんちゃんは一切気になることについて触れることはなかった










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