隣の星の新くん
二人で他愛もないことを話ながら、お菓子やジュースをつまむ
今日はいつまでいるんだろ
帰ってきても、泊まらずにいなくなることも多々あったから、あたしは警戒態勢
自分んちだってちゃんと分かってるなら泊まればいいのに
別に両親と不仲ってわけじゃなく、むしろ仲がいい
結構放任主義だから煩くは言わないけど
心配はしてるだろうに
ってか、あたしはかなり心配してるってのに
居なくなった時はかなり心配して探し回ったり、眠れなくなったりした
でも毎日顔は出すから安心は出来た
ほんと、何考えてるかわかんないよ
お菓子を飲み込み、アラタを見る
まだ眠いのか、目が少しぼうっとしてる
「また運命の出会いはあった?」
あたしの質問に、アラタは困ったように笑うと、口を開く
「んとね…、ユミカって言うんだけど…」
そうしておとぎ話が始まる
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