隣の星の新くん



「で、真緒は?」



「芯?もちろん続いてるよ」



芯はあたしの高校1年からの彼氏



アラタみたいに運命的な出会いじゃなくて、普通に友達からスタートの出会い



1年の始めからだから、もう少しで丸3年



今2年半くらい



学校ではおしどり夫婦とか言われてたりする



「そっか。永遠の恋ってやつ、見せつけるんだろ?」



あたしの顔が真っ赤に染まる



「覚えてたの?」



「もちろん」



芯と付き合い始めてアラタに言った言葉



長続きしないアラタにちょっとした意地悪のつもりで



まさか覚えてるとは思わなかった



「芯が会いたいって言ってたよ」



あたしとアラタと芯は幼なじみで小学生の時から仲が良かった



アラタがいなくなったりしても、芯は辛抱強く励ましてくれて、必死に探してくれたりした



そんな芯の優しさにあたしは恋をした



「俺は最初っから好きだったけどな」



そう嬉しそうに笑ってて



元々気心が知れてたから喧嘩することもなく続いてる



アラタも喜んでくれたし、あたしの人生は絶好調なのかもしれない













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