雪の王子様
冬の雪
「わー!雪だ雪!」
私は珍しくもない雪に夢中だった。
窓から雪が見えると一目散に家を飛び出し庭で飛び回る。
「雪ー!雪ー!」
ぎゃっ!
って声と共に雪に滑って転んだ
「痛い、やっぱ雪嫌い!」
「己の馬鹿さを雪のせいにするな!」
「あ!武彦ー!」
「よっ!あゆか!今日も元気だなー」
武彦は私の6歳年上のお兄ちゃん的存在。
でも私はお兄ちゃんなんて思ったことは1回もない。
だって武彦は私の初恋であり今恋の相手だから、