love forever
「あっ先生の奥さんですか?」
「え…そうですけど。」
優希穂に朱里ちゃんが昨日の事を言わない事を祈る。
こういうときは自分で弁解したほうがいいと思うから…
「昨日は先生に送ってもらっちゃって…スミマセン。」
あっ朱里ちゃん言っちゃったし。
「え?新、この子を送ったの?」
「あ…あぁ…」
優希穂の眉がヒクヒクしてる…
切れるかもー朱里ちゃんに切れるかも…
「昨日、私が帰るのが11時ごろで先生が危ないからって送ってくれたんです。
いつも先生とか高吉先生にはお世話になってて…」
「秀兄にも?そっか。なら大丈夫ね。びっくりした。新が浮気したと思って取り乱しちゃったみたいじゃない。恥ずかしい…」
落ち…着いた?
案外あっさり…
「ごめんな、誤解させるような事言っちゃって。」
「ううん。いいよ。優美、今日はおばあちゃん家行かないの。また今度ね」
優希穂は優美と手を繋いで帰っていった。
嵐が去った。
「皆さん、お騒がせしてスミマセン」
と一礼すると皆の優しい笑顔があった。
俺が診ているおじいちゃんの娘さんが
「夫婦って喧嘩もするのよー」
とにっこり笑っていった。