love forever



「あっ先生の奥さんですか?」


「え…そうですけど。」


優希穂に朱里ちゃんが昨日の事を言わない事を祈る。


こういうときは自分で弁解したほうがいいと思うから…


「昨日は先生に送ってもらっちゃって…スミマセン。」


あっ朱里ちゃん言っちゃったし。


「え?新、この子を送ったの?」


「あ…あぁ…」


優希穂の眉がヒクヒクしてる…


切れるかもー朱里ちゃんに切れるかも…


「昨日、私が帰るのが11時ごろで先生が危ないからって送ってくれたんです。


いつも先生とか高吉先生にはお世話になってて…」



「秀兄にも?そっか。なら大丈夫ね。びっくりした。新が浮気したと思って取り乱しちゃったみたいじゃない。恥ずかしい…」


落ち…着いた?


案外あっさり…


「ごめんな、誤解させるような事言っちゃって。」


「ううん。いいよ。優美、今日はおばあちゃん家行かないの。また今度ね」


優希穂は優美と手を繋いで帰っていった。



嵐が去った。


「皆さん、お騒がせしてスミマセン」


と一礼すると皆の優しい笑顔があった。


俺が診ているおじいちゃんの娘さんが


「夫婦って喧嘩もするのよー」


とにっこり笑っていった。



< 3 / 43 >

この作品をシェア

pagetop