love forever
噂のとおり夜景はとっても綺麗なものだった。
朱里はとってもはしゃいでいる。
「ねー奏?」
「ん?」
「誕生日、おめでとう」
朱里はそう言って俺に箱を差し出した。
プレゼントとかいいのに…
「開けていいか?」
「もちろん」
開けると中に入っていたのは、俺が昔朱里にあげたネックレスの男用のブレスレットだった。
「うわ…こんなもの、貰っていいの?何か悪い気がしてならないんだけど」
「いーいの!誕生日なんだから。…気に入ってくれた?」
「もちろん。ありがとな」
俺は、朱里の唇にキスを落とす。
そして舌を入れようとしたときズンと力強く朱里に押し返された。
そんな事をされると思っていなかった俺は少しの間止まってしまった。
「え…朱里…?」
「ごめん…」
朱里はごめんと言ったきり一言も喋ろうとしない。
お互い気まずいまま家に帰ることにした。
いつも通り朱里が家の中に入るまで見届けようと見ていたら
朱里が引き返してきた。
「…?朱里??」
「ごめん…ちょっと家上がってって?」
「え…?あっうん。」
俺は朱里の部屋に入るとテーブルの前に座った。