隣の男子は秘密のイケメン君

「瑠華!飲み過ぎだよ!余計な事言わないの」

「だって本当の事だも〜ん」



やっぱりややこしくなりそうだから、瑠華を連れてベランダに出た。



昼間とは違う夜風が心地よかった。



「外は気持ちいいね。アタシ酔ってないよ」

「は!?」

「酔ったフリでもしないとあんな事言えないよ。イチ君と真理にはうまくいってもらいたいし」

「さすがに酔うの早過ぎだって思ったよ。でもちょっと顔赤いぞ」

「うん。もうやめとく。これ以上飲んだら本当に酔っちゃうから」

「でも、瑠華の助言で二人がどう動くが見物だな。ほら、中入るぞ」



振り向くと、カーテンから顔だけを覗かせてこっちを見てるイチ。



また真理ちゃんに一撃を喰らったのか、もうダメっていう顔してるし…。



てかマジで不気味だからその顔はやめろ。




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