隣の男子は秘密のイケメン君
嫌な予感は的中。
電話の相手はエリサだった。
仕事柄、番号を変えると教えるのが大変な為、変えられない。
それをうまく利用し、エリサは電話をかけてきた。
「番号変わってなかったのね」
「何の用だ」
「言ったじゃない。RUIに会いたかったって」
「仕事以外、会う気はないけど?」
冷たく接する俺を気にもしていない様子のエリサ。
「ねぇ、アタシたちもう一回やり直さない?アタシにはやっぱりRUIが必要なの」
どこまで自己中なんだか。
「今、俺を必要としてる子は他にいるから。一番大事な奴を傷付ける訳にはいかない」
「彼女いたんだ。でもアタシは諦めないから。じゃあ」
電話を切られた。
自分中心で世界が回ってるとでも思っているのか。
久々、厄介な奴に引っかかってしまった俺。
どうしたらいいんだか…。
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