隣の男子は秘密のイケメン君
学校が終わった後、話があるとだけ言って、瑠華をマンションに呼んだ。
「何?話って」
いきなり話を切り出されて、ちょっと焦る。
しっかりしろっつーの!
「話っつーのは、今依頼されてる仕事の事なんだけどな」
「うん。それがどうしたの?」
「その依頼主が元カノでさ…ちょっと面倒な事になってんだよ」
「面倒な事って何?まさか、言い寄られてるとか?」
「まぁ。で、イチが元カノをうちの近くで見かけたらしいんだ。
アイツここ知らない筈だし、何にもないと思うんだけどさ。また何かあってからじゃ遅いし」
「わかった。アタシも気を付けるね。でも元カノって誰?」
「東城エリサ」
「なかなかの大物…」
「わりぃな。瑠華にまで迷惑かけるかもしんねぇけど」
「ううん。仕事だもん。ちゃんと琉生の事信じてるし」
「そうだな。こっちおいで」
俺の膝の間に座らせて後ろから抱きしめた。
いつものヤキモチ妬きな所も見せず、今日は瑠華の器の大きさに、俺は驚いた。
何としてでも瑠華は俺が守ってやる。
だから、ずっと俺を信じていてくれ。
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