隣の男子は秘密のイケメン君

嫌な事はすぐ訪れる。



ある日の休日、琉生と街に出かけていた時だった。



琉生とおそろいのマグカップを選んで会計を済ませに行こうとした時、スッとアタシ達の前に誰かが現れた。



その人はこっちを見て微笑んでいる。



「…エリサ」

「どうも。RUI、趣味変わったのね。お揃いだなんて。どうも、こんにちは」



フッと笑い、今度はアタシに眼を向けて微笑む。



テレビで見るよりもずっと綺麗で吸い込まれそうな綺麗な瞳。



「こんにちは」



挨拶は交わしたものの、二人の間にはバチバチと火花が上がっているのがわかる。



琉生に思いを寄せているなら、尚更負けられない。




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