隣の男子は秘密のイケメン君

ヒクヒク言いながらも俺の目をじっと見つめ、こう言った。



『怖いよ…琉生。…エリサさんのとこなんかに…行かないよね?』



大粒の涙が溢れ出し、また泣き出す瑠華。



『行くわけねぇだろ』

『琉生がいなくなったらアタシ……』

『バカヤロウ!ここにいるだろ。お前から離れたりしねぇよ。だからもう泣くな』



その後、何度も何度もキスをした。



今までにないくらい優しいキス。



そのまま暫くの間抱きしめていたら、いつの間にか瑠華は眠っていた。



いきなり自分の目の前に元カノ、エリサが現れた時はどんな気分だっただろうか。



こうなったのも、全部俺のせいだ。



これ以上、瑠華を傷付ける訳にはいかない。




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