隣の男子は秘密のイケメン君
曲を聞いて満足そうにしているエリサ。
「やっぱりRUIね。すごくいい。ありがとう」
「いーえ。あのさー」
俺が話を切り出そうとすると、エリサの言葉に遮られた。
「RUI、ごめんなさい」
俺が驚いた表情を見せていると、エリサは話し始めた。
「いきなり電話したり、この前のようにあなた達の前に現れたりして。
ちょっとイジワルしたくなっちゃったの」
話を聞くと、エリサは少し前に彼氏と別れたらしい。
ちょうどその時に俺の事を思い出し、曲を書いて貰う事を思い付いた。
それを理由にもう一度俺に近付こうと。
そしたらその彼氏からもう一度やり直そうと連絡がきたらしい。
「お前なぁ…」
「本当にごめんなさい。だって仕方ないじゃない。この性格、なかなか変わらないんだから」
「ちゃんと人の気持ちも考えろ。もう失敗すんじゃねぇぞ」
「わかってる。なんか彼女さんに悪い事しちゃったわね…おんなじ女なのに…」
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