隣の男子は秘密のイケメン君

曖昧な気持ちのまま数日が過ぎ、今日は真理達と約束していた初詣。



近くで待ち合わせをして、神社へと向かった。



すっかり冷たくなったアタシの手を握ってくれる琉生の手。



琉生の温もりを感じられるのは、とても嬉しかった。



でも、なぜか心が痛む。



「瑠華〜、何お願いする?」



アタシは秘密〜なんて真理はふざけて言ってるけど、今のアタシにはそんな気分にはなれない。



「アタシも教えな〜い」



今はこの返事を返すだけで精一杯。




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