隣の男子は秘密のイケメン君

「琉生とエリサさんの作品あるてでしょ?多分アタシはそれに嫉妬してる。こんなアタシ可笑しいでしょ?」



苦笑いを浮かべる瑠華の表情は、今にも泣き出しそうだった。



「琉生とエリサさんはあの曲がある限り、ずっと繋がっているの。でもアタシ達は?
見えないもので繋がっていたとしても、いつか壊れてしまいそうで怖い」

「エリサとは一つの作品を作った。けど、その作品がなければ繋がりなんかないんだ。曲だけで繋がってる関係なんて虚しくないか?」


「虚しくなんか…」



泣き出してしまった瑠華を、そっと抱きしめた。



「好きって気持ちだけじゃダメか?そこが一番大事だと思うんだけどな」

「うん…」

「俺だって正直怖かったりするんだからな。誰かに捕られそうな気がしてさ。お前可愛いから。」

「じゃあちゃんと捕まえててよ」

「はいはい」



顔を上げた瑠華の表情は一変変わって笑顔だった。




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