隣の男子は秘密のイケメン君
キッチンから二人の後ろ姿を眺める俺。
なんか勝手に二人で盛り上がってるし。
入りづれーじゃねーかよ。
とりあえず、瑠華のいちごオレを持って隣のソファに座ってみた。
「あっ!ありがとー」
「琉生がいちごオレ?もしかして瑠華ちゃんの為に?」
「はっ!?いつも置いてあんだよ」
「へ〜。でさー瑠華ちゃん、さっきの続きなんだけど」
また二人で話し始めたから、俺は一人虚しくテレビを見ていた。
夕方だし、何もやってねーじゃんって思っていた時だった。
「瑠華ちゃんって好きな子とかいるの?」
イチのいきなりの質問に、俺は戸惑った。
しかもちょっと返事が気になる。
「ん〜、今はいないかな。失恋したばっかだし。浮気されたの。マジムカつく」
「マジ!?こんなに可愛い瑠華ちゃんがいるのに、浮気する奴なんかいるんだ。なぁ、琉生」
「えっ!?あ、あぁ…」
イチ、ワザとらしいんだよ。
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