隣の男子は秘密のイケメン君
どうすんだよ、コイツ…。
「瑠華?瑠華ちゃ〜ん?」
下を向いたまま反応がない。
寝てる?
「ッッ…、…ッッ、うわぁぁぁ〜ん」
「えぇ〜!?」
コイツ、泣き上戸?
「何で…浮気とかすんの〜?ねぇ、何でよぉ〜」
「いや〜、俺にはちょっと…」
「る〜ちゃん、超好きだったのに…いっぱいいっぱい…ぎゅうってしたのにぃ〜」
あぁ〜、それ聞きたくねー。
俺、元カレに妬いてるよ…。
しかもる〜ちゃんって。
可愛いじゃねぇか…。
テーブルの上にある新しいビールを、何本か一気に飲み干した。
情けねぇけど、今日は酒の力を借りる。
そう思っていたのに…
バタンッ…
ソファにもたれるように瑠華は眠ってしまった。
「反則だっつーの…」
とりあえず寝室まで運び、俺のベッドに寝かせた。
酔ったせいで微かに赤くなってる頬にこの寝顔。
俺、マジだわ…。
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