隣の男子は秘密のイケメン君

何だかヤケに恥ずかしかった。



「あの…アタシは何でここに…」

「酔っ払って寝ちゃったからここに運んだ」



そうだ。



イチくんに話聞いてもらいながら飲んでたんだ。



「で、何で隣で寝てんのよ」

「俺のベッドだし」



ごもっとも…。



「アタシ、変な事言ってなかった?」

「言ってた。自分の事るーちゃんって。後、元カレがどーのこーのって。」

「最悪」



穴があったら入りたい気分。



「まだ元カレの事好きなんだ?」

「…好きじゃないよ」

「酔った時こそ本音が出るってゆーだろ。自分で気付いてないだけで、瑠華はまだ好きなんじゃねーの?」

「そんな事ない!」



勢いで起きあがっちゃった…。



アタシがまだアイツを好き?



酷い事いっぱいされたのに?



じゃあちょっと琉生に傾きかけたのは何だったの?



自分の気持ちが全然わかんないよ…。




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