隣の男子は秘密のイケメン君
そーっとドアを開け、誰もいない事を確認しながら屋上に入った。
綺麗な空を見上げながら寝そべっていると、誰もいないはずの屋上なのに誰かの歌声の用な声が聞こえてきた。
アタシは起き上がり、気付かれないようにゆっくりと声がする方向へと向かい、ひょっこりと顔を覗かせてみた。
えっ!?
瀬野!?
瀬野はアタシの存在に気付かないまま歌い続けていた。
でも誰の歌だろう…。
全く聞いた事のない曲。
と、その時だった。
瀬野の携帯が鳴り、誰かと話している。
「おはようございます。あぁ、はい。期限までにはバッチリっすよ。最高の曲書けましたから」
最高の曲を書いた?
いったい何の会話?
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