隣の男子は秘密のイケメン君
★瑠華★
なんなのよ、これ。
覚悟はしてたけど、まさかここまで酷いとは思っていなかった。
朝、学校に着いたと思えば待ち伏せ。
また放課後に呼び出し。
無視し続ければいいんだけど、なんだか負けてる気がしてつい行ってしまう。
しかもみんな年下で琉生狙いの小娘達。
「琉生先輩に付きまとわないでくれます?いい迷惑なんですよね」
「あんたらにいつ迷惑なんかかけた?付きまとってるつもりもないし」
「もう学校中の噂ですから。琉生先輩とアンタが付き合ってる事なんか。それが本当なら早く別れてあげて下さい」
「はいはい、もういいかな…。こっちは忙しいの」
最近こんな事が毎日。
この子達の言ってる事も訳わかんないし、マジで時間の無駄。
でも、琉生とは席が隣なだけで他では殆ど一緒にいないし、二人きりになるなんて事は絶対ないのに。
どこからこんな噂が回ってるのかわからない事が、今のアタシにとっては一番怖い。
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