隣の男子は秘密のイケメン君

放課後も家の近くまで送ってもらい、帰ってから支度をしてマンションへ向かう。



これが日課になった。



玄関の鍵も開けてくれてあるから、いつも勝手に入る。



今日はやけに静か。



こういう時はいつも仕事部屋にいる。



ドアの一部がガラスになってるからそこから琉生を眺める。



防音になってるから音は聞こえないけど、こうして見てると本当に作曲家なんだと実感する。



楽譜に手を添えながらピアノを弾いてる姿は、何とも言えないぐらいカッコいい。



一段落した所でいつも部屋から出てくるから、アタシはいつものようにコーヒーを挽いてリビングでテレビを見ながら待った。



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