隣の男子は秘密のイケメン君

リビングでくつろいでいると、玄関から鍵を開ける音がした。



さっきアタシが来た時に閉めたはずなのに…。



まさか泥棒!?



何て思っていたら早々と玄関のドアが開き、琉生によく似た男の子が玄関に立っていた。



「あ、本物だ!」

「は?何、本物って。ってか誰?」

「琉生の弟の悠利(ユウリ)でーす。因みに一緒の高校だよ」

「弟!?琉生に弟なんかいたんだ」

「瑠華ちゃんでしょ?有名だから知ってるよ」

「有名?何それ」



立ち話もアレだから、リビングで悠利君の話を聞いた。



「女子が騒いでてさ。兄ちゃんに女ができたーって。兄ちゃん、何気にモテんだな〜」

「悠利君も相当モテそうな顔してるけど…」

「やっぱり美人だね。写メしか見た事なかったから」

「写メって何!?」

「クラスの女子が見せてくれたんだ。何か盗撮臭いやつだけど」

「最悪…」



まさかそこまでされていたとはね…。




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