隣の男子は秘密のイケメン君
琉生はというと、くつろぎながら呑気にコーヒーなんか飲んでて何にも気にしてない様子。
ちょっとは空気読んでよ…。
「瑠華ちゃんはもちろん瀬野君の正体知ってるわよね?」
「はい…」
「じゃあ話進めるわね。これが次の依頼。でこれが資料の映像なの。サントラを作ってほしいって」
「サントラ!?」
「私も断ろうかと思ったんだけど、一応瀬野君に話通しておこうと思って。どうする?」
「サントラね〜」
「無理にとは言わない。瀬野君に任せるわ」
「香坂さん。俺にできない事なんてあると思います?やるに決まってるじゃん」
「やっぱりね。それでこそ瀬野君だわ。じゃあよろしくお願いします」
「了解」
二人の会話をじっと聞いてた。
確かにわからなくもない話だけど、アタシには無縁の内容。
二人だけが違う世界にいるような感じに見えた。
.