隣の男子は秘密のイケメン君
「すいません、香坂さん。遅くなりました」
やっと琉生が帰ってきた。
「全然。お陰で瑠華ちゃんといっぱい話せたし。この間渡した書類貰いに来たの」
「それはよかった。あ、これです。はい」
「確かに。それじゃあアタシはこれでお邪魔します。またね、瑠華ちゃん」
「はい。また」
こうして香坂さんは帰っていった。
アタシが思っていた香坂さんのへの思いはガラッと変わった。
「ただいま、瑠華」
「おかえり」
思わず琉生を抱きしめてしまった。
「ごめんね、琉生」
「ん?どうかした?」
「…大好き」
「知ってるよ」
もう変な疑いはもたないよ。
ごめんね、琉生。
香坂さんにもごめんなさい…。
アタシ、しっかり琉生の支えになれるように頑張ります。
.