隣の男子は秘密のイケメン君
砂浜で遊ぶ子供やカップル達を横切って、アタシと真理はひたすら歩いた。
見える先にはテトラポッドも見えてきて、随分端の方まで来ていた。
「座ろっか」
真理と堤防に座って海を眺めた。
「二人何してんだろ。まだあの子達と話してるのかな…」
「さぁ、どうだろ。ナンパってそんなにいいモノ?琉生の顔思い出しただけでムカつくわ」
「あれは最高のスマイルだったね。一樹だってデレデレだったよ?」
「ねぇ、さっきから一樹一樹って…もしかして付き合ってるの?」
さっきから気になってたんだよね。
いきなり急接近ってやつ?
「付き合ってないよ。まぁ、言い寄られてるけどさ、アイツ女癖悪いし」
「でもちょっとヤキモチ妬いた?」
「まさか」
「ふふん」
「何、気持ち悪いなぁ」
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