【長編】JEWEL BOX
「んん!?」


振り返った晴流クンに唇を奪われる。



「んぁっ……んんぁ…ふぁっ」


足がガクガクする。

と、同時に、ポケットにしまっていた手をだして、わたしの腰に回した晴流クン。

「んんっ……んぁあっ」


……
やっと離れた唇。


「…ふぇ……」


へなりと、座り込むわたし。


「どう?」

「ふ、ふぇぇん」

「え"え"ぇ!?」


涙がとまらない。

なんで!?
ファーストキス奪われたから?

違うなあ…


うぅん……。


なんで?

ドキッドキッ。


「あ…」

緊張?


かな……



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