秘密のお勉強会
『どしたのー?』
気の抜けたような声が電話口からする。
この時間だから、爪のお手入れでもやってるんだろうなーと思いながら、雄二さんにどうすればいいんだとヘルプサインを目で訴える。
雄二さんは私の手から携帯を奪い、自分の耳にあてた。
「夜遅くに申し訳ありません。
結菜さんの家庭教師をやらせていただいている雄二といいます。
質問があるのですが、テスト期間中に、結菜さんのノートを貸してもらっていますか?」
何かを察したらしく、真弓はだらだらモードからシャッキリモードに切り替えて、『はい』と返事をした。
「結菜さんのノートはどのように使っているのですか?」
『えーっと、結菜のノートはまあ、ある意味カンペですね。
だって結菜のノートに書いてあるところがほぼそのまま出てきますから。』
「そうですか。 わざわざ答えて下さりありがとうございました。」
(失礼だけど)雄二さんとは思えない丁寧な受け答えに、(しかもすごくハキハキしゃべってる)私はビックリした。
「今の会話、聞いてたか?
お前のノートはカンペだとよ。良かったじゃねぇか。」
(それ、褒め言葉として受けとってもいいのかなぁ…?)
「さっ、結菜ちゃんに素質があるって事もわかったし、勉強しよっか!」
「はい!」
今まで黙ってみていた雅人さんが、私のやる気をみなぎらせてくれる言葉を言ってくれた。
私は元気よく返事をして、それに答えた。
気の抜けたような声が電話口からする。
この時間だから、爪のお手入れでもやってるんだろうなーと思いながら、雄二さんにどうすればいいんだとヘルプサインを目で訴える。
雄二さんは私の手から携帯を奪い、自分の耳にあてた。
「夜遅くに申し訳ありません。
結菜さんの家庭教師をやらせていただいている雄二といいます。
質問があるのですが、テスト期間中に、結菜さんのノートを貸してもらっていますか?」
何かを察したらしく、真弓はだらだらモードからシャッキリモードに切り替えて、『はい』と返事をした。
「結菜さんのノートはどのように使っているのですか?」
『えーっと、結菜のノートはまあ、ある意味カンペですね。
だって結菜のノートに書いてあるところがほぼそのまま出てきますから。』
「そうですか。 わざわざ答えて下さりありがとうございました。」
(失礼だけど)雄二さんとは思えない丁寧な受け答えに、(しかもすごくハキハキしゃべってる)私はビックリした。
「今の会話、聞いてたか?
お前のノートはカンペだとよ。良かったじゃねぇか。」
(それ、褒め言葉として受けとってもいいのかなぁ…?)
「さっ、結菜ちゃんに素質があるって事もわかったし、勉強しよっか!」
「はい!」
今まで黙ってみていた雅人さんが、私のやる気をみなぎらせてくれる言葉を言ってくれた。
私は元気よく返事をして、それに答えた。