散文

プライド

学級委員といえば、私も小学校中学校通してよくやった。


小学校は、人望のある優等生がやるの。

中学校は、……いじめられっこが押し付けられてやるの……



なんてわかりやすい転落!


いじめのことは、母には云えなかった。

いじめられてることを認めるのが怖かった。自分がいじめられてるの、認めたくなくて。



小さな自尊心。

それを踏みにじるクラスメイト。



母に云わないのは、母と不和だからとか、話ができない家族だからじゃない。
むしろそこは逆。


だから云えない。



私の最後の砦、ちいさなプライド。




いじめ自殺があると、『親や教師に相談を』っていうけど。

勿論、話の通じない親や教師もいて、それも問題なんだけど。



私みたいに、無意味にプライドを守って……



私は幸いそこまでいかなかったけれど。



そんなに、こころは単純じゃないんだよ、子どもにとっても。
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