俺サマ執事のお気に入り
ル、ルイくん…恐い。
いつも、優しく微笑んでいるルイくんなのに、今は感情を露骨に出しているからビックリした…‥。
「はぁ……一体、何があったんですか?」
ルイくんが小さな溜め息をこぼすと、もう一度2人に話しかけた。
「‥俺は朝比奈と話していただけなのに、錬がいきなりー…」
今まで黙っていた陽輝くんが話し出した。
「はぁ?俺がいきなりって、亜美ちゃんにキスしようとしてたじゃないか。なんで、俺ばっか悪くなるんだよ~?」
隣にいた錬くんも尽かさず、会話に話って入った。
キスしようとしてた……って、もうすでに陽輝くんからキスされてたけどー‥。
この状況、どうしたらいいのかな‥。
私がみんなの様子を見つつ、下を俯いた。
このケンカの原因って、もしかしたら私のせいでこうなってるの…?
もし、そうなら私がこの場なんとかするしかない。
でも、どうやってー‥
あっ!!そうだ!
私はある考えを思いつくと、意を決めてその場にうずくまった。