俺サマ執事のお気に入り
あわわわわ……
陽輝くんにお、お姫様抱っこされてるよ~~!
体重、重くないかな…?
最近、体重計ってないから今どれくらいあるか分からないけどー‥
でも、きっと重いと思ってるよね……
ああ゛~、元はと言えば私が嘘をついて仮病なんか使うからこんな事になってるんだよ‥。
陽輝くんと錬くんには仲良くして欲しくて、こんなベタなことしたけど…
でもなんか、逆効果だったような気がする……。
で、でも!さっきはアレしか思い浮かばなかったんだもん。
一人で自問自答を繰り返しながら、私は陽輝くんの顔を盗み見た。
陽輝くんは真剣な表情で、遠くを見つめ何か思いつめた感じ。
そんな陽輝くんを見て、少しドキリとした。
だって改めて陽輝くんの顔をこんな間近で見つめるなんて、全然ないんだもん。
こうして見ると、
透き通ったように白い肌。
鼻筋が高く、顔も整ってる。
クールな瞳。
サラサラな髪。