俺サマ執事のお気に入り
一人で赤面していると、緒方さんは優しく微笑んだ。
「この店に入られたお客様はすべて、お嬢様とお呼びするのですよ。」
そ、そうなんだ‥
何も知らないから、恥ずかしい思いしちゃった!
「あの‥あそこにいる執事さんはー…」
さっきから気になっていた執事さんは相変わらず、女の子達から話しかけられていた。
緒方さんは私が顔を向けた方向に振り向いた。
「ああ…あの人はこの店の人気No.1ですよ。では、ご紹介がてらにお呼び致しましょう」
え、えー!?
そんな呼ばなくても‥