俺サマ執事のお気に入り






ーカチャ…




これまた中を見渡すと、室内も綺麗にされていて、部屋の真ん中には豪華なベッドが一つ置かれていた。





淡いピンク色をしたレースカーテンがベッドの周りに着いていて、いかにもお嬢様が使いますって感じのベッド。




陽輝くんはその豪華なベッドに目を向けると、迷うことなく私を抱いたままベッドへと歩み寄った。




陽輝くんは私をゆっくりと下ろし、口を開けた。





「朝比奈、そこで寝とけ。まだ、具合が悪いんだろ?」




そう言って、優しく微笑む。




その笑顔に私はドキリとした。




陽輝くん‥やっぱり、王子様みたいだよ…。



綺麗な瞳でそう微笑まれたら、誰だって陽輝くんにドキドキしちゃう。





あ‥でもこれは、私が嘘の演技をしたからここに心配して連れてきてくれたのであってー‥





やっぱり、陽輝くんに嘘だと言うことを言わなきゃ。











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