俺サマ執事のお気に入り
も、もしかして‥
またキスされるー‥??
そう思いながら陽輝くんの顔を伺うと、徐々に体が私の方へと傾けてきた。
え、え……
どうしたらいいの?
私は反射的にそんな陽輝くんを避けようと体を少し後ろに捻る。
「あ‥!」
ーーギシッ……
鈍い音と共にベッドに倒れてしまった。
そんな様子を見た陽輝くんは軽くクスっと笑う。
まるで、倒れるのを待ち望んでいたかのように…。
そして陽輝くんは私を追うようにして、同じく体を傾ける。
すぐにでも唇が触れそうな距離までになる。
私はこれ以上、陽輝くんの顔を直視することが出来ずに目を瞑った。
すると、ギシッと小さな音が隣から聞こえたかと思ったら私のおでこに柔らかいものが当たった。
え……?
疑問に思い目を開けると、私の顔を覗き込むように陽輝くんは見つめていた。