俺サマ執事のお気に入り
そう言って、担任の先生が説明しているのを無視して陽輝くんのほうへ一目散に飛んでった。
その様子を陽輝くんはめんどくさそうにため息をこぼしながら、頬杖をついている。
えっ…まさか。
櫻木さん、陽輝くんに…
ぎゅっ。
ハハハ…やっぱり。
櫻木さんはこの前と同じように席に座っている陽輝くんの肩目掛けて、抱きついた。
その行動にクラスのみんなや担任の先生が困惑した様子。
私の後ろの席に座ってる夏帆も驚いているようだった。
そして我に帰った担任の先生が一言。
「な、なんだ。藤堂は櫻木の知り合いだったのか?」
先生…どもってるよー‥。