俺サマ執事のお気に入り
「よし、それじゃあ…そこの中村と朝比奈の隣が空いているから、3人ともそこに座ってくれ」
担任の先生が私と夏帆の隣の席を見ながら言った。
中村…というのは、夏帆の名字。
私と夏帆の席は後ろのほうにあって、隣が丁度空いていた。
先生に言われて、櫻木さん、緒方さん、ルイくんは私たちのところにやってきた。
「あれ?…亜美ちゃんも同じクラス?!」
櫻木さんが私の隣に座ろうとして、驚いたような顔をしていた。
隣にいる緒方さんとルイくんも同様に、目を丸くして驚いている。
「う、うん‥」
私が頷くと、櫻木さんはまたパっと顔をほころばせてた。