紅に染められて
「ダメだ、もう限界……だ……」


とうとう限界を迎えたか、男はその場に力尽き、倒れんだ。


そいつは素早く男の前に立ち止まり、手に持っていた銃を突き付ける。


「や……やめてくれ……俺が悪かった、勘弁してく」


だがそいつは男の言葉を最後まで聞こうともせず何のためらいもなく、その引き金を引いた。
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