あなたを産んであげたかった

〜第12章☆病院〜

目が覚めたら
目の前に父親が
立っていた。


隣にゎお母さん。
泣いていた。


ここゎどこか
周りを見回す。


点滴が手に
刺さっていた。


病院？
なんで？


知り合いの人が
たまたま
通りかかって
通報してくれたらしい。


あっ
なんだ…
死に損ねたゎ…
私ゎガッカリした。


仲の悪いお姉ちゃんが
病室に入ってきて
私の顔見るなり
泣き出した。


口の中が
じゃりじゃりした。
墨を飲まされたらしい。



医者に私ゎ言った。
『なんで
殺してくれなかった？』


医者ゎ
私の言葉を聞いて
涙を流した。


『私なんか
生きてる意味ない』


『君ゎ生きたくても
生きれない人の
気持ちが分かる？』


『分からない』


『ご家族が
泣いている意味が
分かる？』

分かるはずない。
私ゎ見放された
人間だから…