The 昭和 Girl 〜ナウいひと夏の経験
何だか雷でも鳴りそうな



黒い雲がちょうど真上にいる。



まるで台風でもきたかのように雨足もだいぶ強くなっていた。



「んじゃ、行くか」



できれば屋根のある建物から出たくないけど



歩道橋へ行くには仕方がない。



覚悟を決めて一歩踏み出した。




バッグの中で携帯が鳴っている。



この音は母専用の音楽だった。



出ると厄介だから無視!!



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